モノ造りを行っている工場や事業所にとって電力や熱は欠かすことのできないエネルギーであることは言うまでもありません。自らの生産活動に必要なこれらエネルギーを、自家発電設備は効率的に生み出し、わが国の産業界発展に寄与してきました。
 大口自家懇の自家発電設備の96%を占める火力発電プラントでは、そのインプットエネルギーの33%が生産プロセスから回収されたエネルギーであり、またアウトプットエネルギーは単に電力だけでなく、工場で使う蒸気など熱エネルギーも供給しているため、総合熱効率は52%に達します。また、二酸化炭素を排出しない環境にやさしい水力発電プラントも合わせて有しており、わが国における化石燃料の消費抑制や二酸化炭素発生の抑制に貢献しています。
自家発電火力プラントのエネルギーバランス

会員企業保有発電設備平均エネルギーバランス(平成28年度実績)
 
自家発電火力プラントで活用されている回収エネルギー
回収エネルギーの有効利用

自家発電に使用する燃料、つまりインプットエネルギーを見ると、実に33%近くが生産プロセスから回収されたエネルギーで、その量は原油換算で約1,185万kLにも達します。
主な回収エネルギーは事業所で発生する鉄鋼・化学プロセスからの副生ガスや黒液、廃熱からの回収蒸気などです。


大口自家発電施設者懇話会
アンケート調査結果(平成28年度実績)
 
総合熱効率が高い自家発電火力プラント




大口自家発電施設者懇話会
アンケート調査結果(平成28年度実績)
熱も有効活用して高い総合熱効率を達成

自家発電は、単に工場で使用する電力だけを供給しているのではなく、蒸気や温水など、熱エネルギーも同時に供給しており、大口自家懇の会員事業所の平均の総合熱効率は52%※1)にも達しております。これは日本の主要な電力会社(9社)の汽力発電所の平均熱効率41.44%※2(送電端)と比較しても非常に高い値といえます。
※1)
大口自家発電施設者懇話会アンケート調査結果(平成28年度実績)
※2) 電気事業連合会「電気事業便覧(平成28年版)の2015年度値」

自家発電プラントの出力(発電・蒸気)内訳

自家発電は、排熱回収蒸気も積極的に利用し、コージェネレーションとして効率的な運用が行われています。
 
二酸化炭素排出抑制に貢献する自家発電プラント
自家発電プラントの二酸化炭素排出係数

自家発電は中小規模の設備が多く、燃料種も多様ですが、熱・電併給を行ってより高い熱効率を実現したり、工場で発生する廃熱・ガスを回収し電力・蒸気に再利用したり、バイオマス燃料を有効に利用する等の工夫をしています。
そのため発電に伴う二酸化炭素排出係数は大型高効率発電設備を有する一般発電事業者と比較しても同等の値となっています。
回収エネルギーをゼロ評価した場合、 大口自家懇の二酸化炭素排出係数は平成28年度実績で0.450kg-CO2/kWhとなります。
自家発電プラントの二酸化炭素排出係数
二酸化炭素排出係数(kg-CO2/kWh)

 

 

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